5年前の6月24日放送👨👧
「きっと美空の好きなものをどうしても守りたかったんだろうな。」
「バカだよ…。そんなことのために…。なのに…私はお父さんだって見抜けなかった…。
ごめんね…お父さん…。」
「父さんが悪魔のボトルを創ったのはきっと正義が勝つと信じていたからだ。
人の思いをもてあそぶお前には屈しない!
お前が何を壊そうと俺がこの手でビルドする!
父さんが生み出したこの力で!」
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振り返り+次回から葛城親子の話にも繋がっていく石動親子の回です。
(終盤のキックが21話の構図を引用してることも有名かつ激エモいため、そちらを描くのと迷いましたがやっぱタイトルからして親子の話だなと思いこっちにしてみました。)
41話、「今でも思うよ、父さんが考案したライダーシステムを創ったことが本当に正しかったのかどうか…」と父に宛ててネガティブな本音を漏らす葛城くんに対し、戦兎が希望的解釈を語り返し、それを聞いた葛城くんが否定するでもなく軽く微笑む部分がめちゃくちゃ好きなんですよね。
戦兎はベストマッチのルーツを通して惣一さんの父としての強さや愛情を知ったからこそ、自分の父もそうであると信じたくて…。
もちろん、葛城くんはそんな理想論を聞いて全面肯定しているわけでもないと思うのですが、ジーニアス変身時の問答を経て、葛城くん自身やや戦兎の理想主義を否定できない……、
というより否定したくなくなっているんだろうなぁ、と思ってときめいてしまいます。
同じ頭だし、葛城くんだってそういう希望が脳裏に過らなかったわけじゃないと思うんですよ。
でも葛城くんはそういうこと、自分から派生した戦兎宛てですら言えなくて…。
過去の自身の経験のせいで希望を信じるより疑う言葉しか出せなくて…。
だから、戦兎がそんな感情優先の言葉を話しながら、願う気持ちで表情を曇らせたのに対し、葛城くんは思わず微笑んでしまったんじゃないかな、と想像を巡らせています。
素直になれる戦兎への憧れ、そうなれない自分への自虐、そういうのも混じってるように思えて。
なんにしろ葛城くんは自分の人生を彼に譲ったことに後悔はしていなさそうに感じられて、この部分好きなんですよね。
あと、前回のキャプションで幻さんは誰に与えられたわけでもない場所に来れたから、自分で選んだ好きな服を着れるようになった~的な話をだらだら書いてたと思うんですけど、葛城くんってこの辺が真逆ですよね。
戦兎の頭の中でぐらい好きなものを着ればいいのに、それでも白いツナギを着てるのは本当に責任感や自罰心の強い人なんだろなぁと。
前回の葛城宅を探索していた際も葛城くんは家に入らず、わざわざ外から戦兎へ語り掛けていました。
そんな息苦しいあり方をし続ける葛城くんが、今になって彼の理想論を聞いてふっと微笑めるのはやっぱりなんだか切なくもすごく救いがあることのように個人的には思っています。