結界線の先にいる連中には打つ手が無くてな。
特にあの…首が取れそうな奴は厄介なんだよ。

――追弔禍征局 結界線監視員より

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対処が難しい霊的存在を隔離するために、電線を利用して構築された結界線。
その向こう側に居る存在の一つを紹介する。

「ディズィベア」と呼ばれる巨大なぬいぐるみである。

首が取れそうな状態でフラフラと歩きまわる姿は一見、愛らしいが、
そのサイズは40メートルを超えるものも珍しくない。近くで見れば圧倒されてしまうだろう。

このクマに関して分かっているのは以下の二点である。

・攻撃的行動
報告では「ハグする」「ギュッとする」と２通りあるが両方とも同じ行動であり、
基本的には両腕で包み込むようにして中の物を圧壊させる行為である。

・発声
定期的に「マ～」もしくは「マ・マ～」あるいは「マ～マ」という声を発する。
おそらく母親の事であろうが、この霊を生み出しているような存在は確認されていない。
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