宇都宮ライトレールHU300形:
宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線(芳賀・宇都宮LRT)の開業に先立って2021年から2022年にかけ
3車体連接17編成が導入された。
新潟トランシス製のブレーメンタイプで、福井鉄道F1000形(
illust/59373063)同様の拡幅・3連接編成仕様となっているが
電装品関係はF1000形が東洋電機製だったのに対し本形式は三菱電機製となっている。
愛称は「LIGHTLINE(ライトライン)」。
車体外部はシンボルカラーである黄色と、それを引き立たせるサブカラーのダークグレー(とはいうものの色味は完全にブラック)の
ツートンカラーとし、車内は落ち着いたグレーを基調に座席部分の床は「大谷石」、窓のブラインドは「宮染め」を
イメージした。さらに車内の荷棚やドア鴨居部分には「カラシ色」をあしらって単調な印象になるのを防いでいる。
将来の高速運転を考慮して最高速度は70km/hとされているが、当面は全区間で40km/h運転となっている。
なお、この車両の所有は宇都宮市と芳賀町の2自治体であり、これらの自治体が運行を担当する宇都宮ライトレールに
車両を貸し付けて運行する「公有民営方式」となっている。
2023年8月の開業以来宇都宮ライトレールは順調に客足を伸ばし続けており、特に平日の朝夕と休日を中心に混雑が激化しているため、
宇都宮市は2025年度を目途に2編成を増備し全19編成とする計画を新たに決定している。
余談ながら「ライトライン」は本来この車両の愛称に過ぎなかったが、呼称がバラバラでは覚えにくいということで現在は路線ならびにシステム全体の愛称とすることとなり、こちらも徐々に定着しつつある。