登陆享高清画质
#130 morning.(漫画129話)
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viridianSONGs #131
take over, hand over.(漫画130話)
十年以上経つといろいろ考えるものなのかしらねぇ。まだ三十路前半だというのに、仕事もプライベートも「Bitter Mocha」も。親友の名を貰ったベースを手に美里は、隔週の音合わせの為に休業日の「Viridian Blue」の裏口をくぐった。◆◆
順番なのだ。会社でも部下が昇進し自分の元から離れてゆき、美里も役が上がり目と手の届かない処が増える。自らが育てた彼らを信じるしかない、親のような心境だ。本当に親になることは無いと思っているけれど。思っているけれど、娘のように大切にしている存在はあるから、そんな気持ちも少しわかるのだ。千瀬は、智華の弟夫婦の元で真っ直ぐに成長してくれた。智華の面影はあまりないが、会話のテンポ感や空気感は智華によく似ている。可愛く、愛しい。歌声はどうなのだろう、と思うが、考えないようにしている。千瀬の人生は千瀬のものだから。高校卒業後は叔父と同じ医療の道へ進むと言っていた。賢い子だから首都圏の医大でも進学は難くないだろう。やがて数年すれば社会へ飛び立つ。半年に1度は横浜へ会いに行っていたが、足長おば………お姉さんの役目も、もうすぐ御免だ。時の流れは残酷な時もあれば優しい時もあるのだと改めて知った。「Bitter Mocha」もこれ程まで長くなるとは思いもしなかった。あの日、「Bitter Mocha」はやめないでと言ったソフィには感謝しかない。「Bitter Mocha」とベースは言うまでもなく美里のライフワークだから。だから、「Bitter Mocha」と自分の事を考えた。あすかのギターは特別な色を持っていて、青空と夜空のBlueはこの数年でより深みを増した。美里の目に狂いはなかった。おそらくジャズプレイヤーとしてのポテンシャルは兄の哲や(ロックの)師匠である一眞を遥かに凌ぐ逸材で、出る処へ出れば遥かに高みを挑めるだろうに、そうしない。自分と「Bitter Mocha」を慕ってくれるのは嬉しいが、少し残念ではある。或いは、一眞のロックへの心酔がそうさせてるのかもしれない。けれど、それも彼女の選択だ。1度、知り合いのジャズギタリストの元へつくよう勧めたが、んー…別に上昇志向ないんスよねー…。と逃げられた。
◆◆
――――…それなら…って思ったのよ。あすか。智華と私の始めた「Bitter Mocha」を、もしも繋げてくれるなら………ってね。
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◆都合により、ひと月遅れとなってしまいましたが、よろしくお願いします。
◆次回の第131話は、10/6(日)に更新の予定です。
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作品发布日期: 2024年08月02日 20:34
最后更新时间: 2024年08月03日 12:02
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