古い知り合いからの相談事を終え、ゲゲ郎は人気のない夜道を歩いていた。
(今回は骨が折れたのう……少々疲れた……帰って風呂に……)
――ゾクッ
唐突に全身の毛が逆立つほどの緊張が走る。
それは古の神秘をまとう、格の高いモノの気配――背後だ。
(まさか背後を取られるとは……!)
振り向くより先に、ポンと肩に手を置かれる。
もふもふの毛を生やした手に、巨大な爪が生えていた。
そのもふもふ具合に、ゲゲ郎は覚えがあった。
(ま、まさか)
寝床としていた木の洞を尻で破壊し、田舎のバス停でみっちみちになりながら雨宿りを共にした――
恐る恐る首だけで振り向くと、7尺を超えるような巨体。ぎょろりとした目玉と視線がかち合う。
≪うちの子知りませんか?≫
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私が描くと、トト■さん『絶対的強者感』を出してしまいがち(`・ω・´)
トト■さんが本気を出せば、ゲゲ郎の背後を取ることも容易いんじゃないかという謎の期待がある。
争い事は嫌いだけれど、めちゃくちゃ強そう。
※トト■さんの本名ゲゲ郎なら知ってそうだけれど、認知度が高い方で書いています(`・ω・´)
あれです、あれ……格が高いモノほど真名で呼んではいけない的な……。