飼育区画の自然エリアで、草食動物の生息数調整などの目的でおもに肉食動物向けに運用されている、第2世代qタイプ18型自走式栄養食。
「時代遅れな思想のフィリア・クルスであろうと、自然環境を再現してまで草食動物が肉食動物に襲われる姿を享楽することは断じて許すべきではない」といった旨の先進的なクレームが一部のライツキーパー職員から大量に送られた。
フィリア・クルス技術開発チームが苦肉の策で編み出した解決法が、このランフレッシュである。
「生き物が本来の姿で生きることを許せないなんて、彼らはいのちをなんだと思っているんでしょうか」とパシココは語っていたが、完成品を目の当たりにしたクレーマーやクルス構成員からも、結局「あの悪魔は命をなんだと思っているんだ」と言われたという。
登場話→
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