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朝は大抵、私の方が先に目覚める。
私のおっぱいを枕にして寝ている息子、ラウルスのよだれに濡れてひんやりする感触は、この幸せが夢ではない事を実感させてくれる。
まずは、私の身体の上で寝ているラウルスをそっと脇に退けて、起きなければ寝顔を眺める。赤ちゃんの頃から変わらない、愛くるしい寝顔。見ていると堪らなくなって、ついついキスしてしまう。
いっぱいキスして満足すると、ベッドから出て着替え、エプロンを着けて朝食を作る。私の作るご飯を美味しそうに食べる息子の顔を思い浮かべながら、お料理をしている時が一番楽しい瞬間。
私の手料理を食べてくれる人は、もうあの子しか居ないから。