我が名はディース・ハ・ヴォルフ！我はドラゴンという存在をとてつもなく忌まわしく思っている！！
何故かって？その昔、我が家の財宝「大神石」という和オオカミからもらった宝石をドラゴンに盗られてしまったからである！以上！

だからドラゴン・竜人そして東洋の龍もドラゴンだから忌まわしく思っとるのだ。だが、街を見渡せばあろうことか、非常に多くのドラゴンが跳梁跋扈しているではないかああ！！
あ"あ"あ"忌まわしい忌まわしい！！なぜこんなにドラゴンが好意的に見られているのだぁあ！！
我は非常に遺憾に感じている！ドラゴンの存在が忌まわしいのにもう心に圧力を掛けられっぱなしだ！

だが、今の時代はスマホさえあれば世界中の情報がジャンッパリ手に入るのだよ……既知の情報だろうが、ドラゴンというのは堅い鱗を持っていてもオオカミのような毛皮は持たない……そこで考えた。
何も我はドラゴンの存在が消えてしまえと願っているわけではない。我が太刀打ちしてもテレビまんがのように黒焦げにされるのが関の山だろう。

テレビまんがでは古くから「くすぐりの刑」という処刑方法がある。相手を笑わせて苦しめて白状させる、アレだ。私は空間さえあればいくらでも手袋を呼び出せるので、街にいるドラゴンを片っ端から手袋で捕まえて我の家の拷問台に拘束してから「謝罪」するまでくすぐり倒すのだ！！
実にシンプルでかつ我の力を活用したフィクションならではの合理的な拷問方法だと感じてるぞ、ハハハハハハハハ！

で、今回のターゲットはエメラルド色の竜人だ。歩いていたところを1双の手袋に力を込めて暴れないように抑えつけて連行してやったわけだ。ドラゴンには堅い鱗を持つ者もいるが、彼は比較的柔らかめの鱗であった。だから、インナーだけ残してハンドや拘束具で固定したのち、今回はサテン素材の手袋をこれでもかと量産し、忌まわしき竜人にけしかけた。

こやつ、かなりのくすぐったがりだな。我の耳がキーーンとなるくらいに激しい笑い声を発しておる。手袋をワキワキとさせたときには相当な不安を抱えているような……命乞いに近い表情を見せていたのに、くすぐりだしたらとてつもない声を上げておる……実に愉快だ、耳は痛いがな。

彼は本当に気持ちよいくらいに笑ってくれる……これだからドラゴンをくすぐり倒すのはやめられない。
まだまだ世界中には多くのドラゴンがいる。そいつらを捕まえて様々なくすぐったときの反応をこのコンビニで売っている「ミナパシャ」で映して現像してコレクションしても良いかもな……！
我ながら、探求心がくすぐられるものだ……待ってろよ、ドラゴン達！
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ！我の手袋召喚に勝てるドラゴンなぞ存在しないのだ！！
掛かってくるがよい！！負けるわけがないからな！！

深夜アニメ「Let's 拷」2024年12月31日27:30から全国KHT(クスグリハンドティーブイ)で放送開始決定！
初回はなんと新年初笑い1時間スペシャル！大晦日はドラゴンの初笑いで始めようではないか！

◆◆◆　この物語はフィクションのフィクション　です。　◆◆◆

以下制作話、この漫画イラストは現在制作中の漫画が長くなりそうなので、その合間投稿で描いたものです。いかにもヴォルフをワルそうな見た目にしたのは、ある作品の影響と久々にかっこいいオオカミを描こうと思ったからです。

そして、彼の名前には由来があります。ヴォルフはウルフの濁りですが「ディース・ハ」というのは、
英語で日本でいうところ、のチューブのない浮遊したマジックハンドを示すタグとしてよく使われている表現の「Disembodied Hand(s)」が由来となっています。
海外のサイトでこの表現に「tickling」を付けると、サイトにもよりますが、マジックハンドくすぐりが高確率で出てきます。ご興味を持たれましたら試してみてください。

2枚目でサテン手袋の色がコロコロ変わっていますが、それはサテン手袋の塗り方が全く安定していない・試行錯誤でこうなってしまいました……；
逆にラバー手袋は別の方の塗り方が魅力的だったので、それを真似することでサテンっぽくない質感にできたと思います。