（スぺックは94年式2.5 ツアラーVを参考）
【製造期間】1992年～1996年
【生産国】日本国・福岡県宮若市
【先代車】JZX81型マークII
【後継車】JZX100型マークX
【名前の由来】「マーク」は英語で「目標、成功、名声」、IIは「コロナの第2世代」という意味
【当時の新車価格】328万円（94年式の2.5 ツアラーV）
【別名】なし
【全長】4.750\mm
【全幅】1,750mm
【全高】1,390mm
【ホイールベース】2.730mm
【定員】5名
【ボディタイプ】4ドアセダン
【車重】1450kg
【駆動方式】FR
【クラス】ミッドサイズ・Dセグメント
【エンジン】トヨタ・1JZ-GTE (2.5リッター直列6気筒DOHCツインターボ)
【最高出力】280馬力
【最大トルク】37.0kg・m
【パワーウエイトレシオ】5.17kg/馬力
【トルクウエイトレシオ】39.1kg/kg・m
【サスペンション】F/ダブルウィッシュボーン、R/ダブルウィッシュボーン
【変速機】5速
【0-100km/h加速】5.5秒
【0-400m】14.4秒
【最小半径】5.1m
【最高速度】233km/h
【作中の搭乗者】九一三雅（無所属・18歳）

【智姉さんの解説】
　通称「110マークII」。
　マークIIは、クラウンとコロナの中間に位置するクルマとして登場した。4代目までがコロナマークIIが正式名称だった。モデルチェンジするたびに大型化と高級化が進み、後に兄弟車のチェイサーとクレスタと共に「マークII3兄弟」を形成した。
　1960年代後半における急激な自家用車需要の高まりによるユーザーの増加を受け。コロナの発展させた新しい車種として登場した。当初はコロナのフルモデルチェンジとして企画されていた。同クラスの車種に日産のローレルがいる。
　1992年に登場した7代目JZX90型は、フルモデルチェンジで日本国内専用車となり、全車3ナンバーとなった。シャーシは新設計されている。開発時期はバブル景気だったもの、発売直前にバブル崩壊し、財政事情の悪化によりコストダウンを余儀なくされた。
　マニュアルトランスミッションは2.0グランデ以下のグレードとツアラーVに設定された。
　この代からスポーツモデルがツアラーという名称になった。スポーツカー同様のポテンシャルを与えられているのが特徴で、その7代目マークⅡツアラー系の中でも特にポテンシャルが高いのがツアラーV。ごくごく普通の4ドアハードトップセダンであるマークⅡに、280psを発生する2.5リッターの直列6気筒DOHCツインターボエンジンを搭載したモデルだ。そのポテンシャルは圧倒的の一言。しかも、エンジンの味付けは実用回転域では大人しいが、その後は怒涛のターボパワーを発生するというターボエンジンで、かなり刺激の強い加速を味わうことができる。ただしそんな性格であるだけに、操る方にもそれ相応のテクニックが要求される。もちろん、その性能をフルに使えば、ヘタなスポーツカーよりも速さは上といえるものの、走り自体の気持ち良さという点では今一歩。シャシー性能はスポーツカーとは単純に比較することはできないものの、セダンベースながらもかなりの実力は持っているといえる
　全車3ナンバーサイズとなったことで、小型乗用車の寸法制約がなくなったことから車体寸法の縦横比の適正化と居住性の向上が図られた。
　またサイズが大きくなったにもかかわらず車重は先代に比べて最大で約100kgほど軽量化された。
　1994年にはコーナーレンズのアンバー化、テールランプ中央に黒色の横線が入るなどの内外装変更などというマイナーチェンジを受けた。
　手頃なボディサイズでFRレイアウト、かつ車格相応のパワーも備えるパッケージングと流通量の多さからチューニングカー、とりわけドリ車のベースとして人気が高い。