種運命直後の話を妄想11。シリアス。
おそらくこの辺の話は解釈が分かれるところと思います。
自分の考えと合わないな、って思った方はリターンでお願いします。
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ターミナルへ行く、というのがアスランの意志であるならば
なぜ彼はオーブから出向という形をとっているのか
と考えた時
それはカガリがそれを望んだから、と考えるのが自然かなと思います。
でもカガリは少女の恋(脚本家いわく 勘違いの恋 でしょうか)を手放したのに。なぜか。
それは『愛しているなら自由にしてあげなさい』だからです。
著名な料理人の方のお言葉らしいのですが、まさに運命の頃のカガリの愛こそ このスタイル。生粋の姫として育てられた彼女は個人的に執着することを諌められることもあったでしょう。自ら欲しがることを抑えつけることも、姫君としては必要な能力の一つであることは疑う余地もありません。
でも、自由にしたのに戻ってくる場合は?
彼の意思で、自分の隣に舞い戻ってきてくれた時は?
その時は その時だけは 彼の手を握り返しても良いのでは?
そうカガリは思っていたのではないかと思うのです。
だから、カガリはアスランが帰ってきてくれるか確かめたい。
両親も祖国もなくしてどこへ帰れば良いのか、なんとなく宙ぶらりんのまま二度目の大戦を終えたアスランも
彼女が帰ってきて欲しいというなら、何がなんでも生きて帰るでしょう。それが映画での「生きる意思」につながっていくのは、個人的にはかなりエモくて好きなんです。
そんな二人のやりとりが少しでも伝わると良いのですが。
ただ、もう少しページ数をかければ良かったかも、と思うところはあるのですが
種自由零が出る前に、描き切りたいというのもあるので
ひとまずはこれで掲載しようと思う次第です。