■第16艦隊所属艦の新規追加その3
イタン自治政府軍ならびに第16艦隊に所属先する空母は30隻だが、うち大型正規空母が17隻で「軽空母」と呼ばれる小型補助空母が13隻占めており、艦載機兵力は貧弱であった。
自治政府軍は大型正規空母の数と戦力を補うために「軽空母」と称される小型補助空母の改装または大量建造させる方針に変更した。軽空母は大型正規空母よりも建造費が安く、また艦載機数を100機から80機。もしくは50機に縮小させることで、その余力を別の軽空母に分散させることで兵力不足をカバーした。また一撃轟沈による搭乗員の大量死を最小限に留まらせる狙いもあった。
ちなみに「軽空母」という艦種はイタン自治政府のみで自由惑星同盟や銀河帝国には存在しない。
イタン星域会戦では空母30隻のうち5隻(大型正規空母2隻 軽空母3隻)が撃沈された。
艦名は日系人の故郷でもある「日本国」の空や鳥にまつわる神の名前が採用されている。
■ズイカク(瑞鶴/Zuikaku)
デザインは標準型と異なるがこれでもショウカクとは姉妹艦に当たるらしい。
両面にはショウカクの「シ」同様「ズ」という日系語が記章されている。スパルタニアン戦闘艇の搭載機数は変わらないが、通信装置を増幅させて情報収集能力を向上させた。
イタン星域会戦では第2空母艦隊の旗艦として参加した(第1空母艦隊の旗艦はショウカク)。
■タイホウ(大鳳/Taiho)
試験的に建造された大型標準空母。艦首砲を8門から12門に増設させ、それに伴いエンジン部分も増幅する事で他の標準型と同等の速度を保てる事に成功した。
スパルタニアン戦闘艇の搭載機数は変わっていないが、防空兵装や機動力を見るとかなりの重装備型空母である。
■ウンリュウ(雲龍/Unryu)
日の丸マークと独特な迷彩が特徴。
姉妹艦はヒリュウ。ソウリュウ。シンホウ。
■リュウジョウ(龍驤/Ryujo)
最初に建造された軽空母。試験的に建造され、性能向上に向けて改装と改装を繰り返したため、建造当初の面影は残っていないという。
艦載機は艦体を縮小させたことで100機から80機に減少したため、空母としての攻撃力は低下したが。代わりにエンジン部分を増幅し機動力を向上させた。資料によっては「高速軽空母」とも称される。このリュウジョウを元に量産型が次々と建造される事となった。