現代東京奇譚聴いてたら、宿儺ーズがやっぱり好きだということに帰結しまして…。
30日にはパレで宿儺が実装されるということで、イメージしてみました。
夏油先生と五条先生に引率される宿儺ーズという妄想をしながら楽しみたいです、来てくれたら…。
今年もご覧いただきありがとうございました、どうぞ良いお年をお迎えください。
黒宿儺と悠仁は、一足先に八王子結節点で宿儺と伏黒を待っていた。
八王子の駅前は年の暮れにも関わらず閑散としており、高専や呪術師の関係者が車両を忙しなく動かしている。
「ゆうじ、寒くないか」「へーきぃ」
黒宿儺に問われた悠仁は、鼻をひと吸いして歯を見せて笑う。
鼻先が赤くなっているのに気付いた黒宿儺が、徐ろに悠仁の背後に回ると。
「ちょい、何したの黒すくな」「俺が寒いからな。お前で暖を取る」
悠仁のジャケットについたポケットに背後から手を入れ、顎を悠仁の右肩に載せた。
先程まで戦闘を繰り広げていたため、硝煙の匂いが悠仁の鼻をくすぐる。
「あったけーね」「うむ」
黒すくなは頬を悠仁の頬に寄せた。
すると、遠くから宿儺と伏黒が猛スピードで走ってくるのが視認できた。
「あ、すくなとふしぐろ来た」
悠仁が黒宿儺の拘束を解こうとするが、全く離れる様子はない。
「黒、悠仁から離れろ」「てめぇ、虎杖を独り占めしてんじゃねぇぞ」
まるで輩のように、宿儺たちががなりながら黒宿儺へと接近する。
「嫌だが」
悠仁の手前まで来て、肩で息をする宿儺と伏黒を嘲笑する黒宿儺。
「あれ、後ろから来てるおっちゃんは?」
悠仁が関せず宿儺の後ろ側を指差す。
「・・・おっさんの仲間のおっさんだ」
宿儺が面白くなさそうに視線を後ろへと向ける。
「あー!甚爾!」
悠仁の声に、視線の先の男が片手を上げた。
黒宿儺が悠仁にかける腕の力を強くする。
「・・・あのおっさん、本当に何者なのだ」
宿儺に問いかけられると、悠仁は少し考え。
「え~、面白いおっちゃん」
悠仁の警戒心のない声に、宿儺たちは大きくため息を付く。
宿儺と伏黒と黒宿儺は、絶対に悠仁を守り抜くと改めて心のなかで誓い合うのであった。