ララミディアに棲息する、シルフに属するトカゲ。広げると翼開長2mになる翼膜、頭部の大きな2本の鶏冠が特徴。
シルフの中でも小型であり、自ら獲物を狩るより他のトカゲの死骸を見つけて腐肉を食べることが多い。何十頭もの群れで移動し、上空からの観察眼と発達した嗅覚で腐肉の匂いを嗅ぎつけるのだが、その行動を同じ地域に棲む「賢い爪」や「赤斧」といったシアラも把握しており、「掃除屋」の動きを目印に死骸を見つけて横取りしようとする。
「掃除屋」は死骸の他に、大型のトカゲ(ビッグバードやタイタン、ガードネック、コットス、テラマドラ等)の皮膚にまとわりつく寄生虫や、シアラの口に残った肉の食べかすも食べるため、他のトカゲ達にとっても「掃除屋」として一役買い、掃除する条件で獲物の対象にさせない共生関係を築いている。
楽して食べ物が獲れるなら、無論人間が持っているものも隙あらば狙う。人間を襲って捕食するほど凶暴ではないが、大群で強襲し食糧を掠めとってしまうことはできる。
もし野宿のため森の中で肉や魚、虫を焼いて調理する時は、空に無数の小さな影が飛び交っていないか気を配ったほうがいいだろう。
《GLORIA DATA》
ニクトサウルス(人造種)
6600万年前白亜紀カンパニアン期の惑星イフに棲息していた翼竜ニクトサウルスを解析し、嗅覚を高めて生まれるよう遺伝子を操作して製造された人造種。嗅覚は軍事用として「災害時に被災者の安否をいち早く探る」、「戦場で倒れた瀕死の敵兵を探索してとどめをさす」といった様々な目的のために強化された。
現在は施設から脱走して野生化した子孫が、他の恐竜達と共生関係を築くなりして自然環境に適応している。