【
novel/24124633】の続きです。
●●「その様子だと、その桃花と何か有った様だな…」
そう優しく語りかけながら、藍花の後ろからそっと包み込む様に抱きしめる。
藍花「●●様…。流石ね…私の事…全てお見通しなんだから…」
藍花は自分を抱きしめている●●の両手の上にそっと自身の両手を乗せて応え、彼女の頬はほのかに染まっている。
すると、●●は単刀直入に話を切り出す。
●●「藍花は桃花と仲直りしたいのか? 今、桃花の事をどう思う?」
藍花「そ、それは…その…」
いつもは●●の質問にはっきりと答える藍花であったが、長い間心に引っ掛かっている事を問われると、動揺の表情を見せながら返答に窮する。
●●「藍花は私にいつも素直な気持ちになって答えてくれている。いつもの君でいて欲しい…」
藍花「●●様…私…」
彼の言葉を聞くと、藍花は次第に穏やかな表情になっていき答える。
藍花「…私…桃花と仲直りしたい…。」
●●「本当か?」
藍花「はい。桃花に謝って、仲直りしたい。だって…今も桃花の事好きだから…」
???「本当!? お姉ちゃん!?」
テラスに通じる窓の向こうから、藍花がよく知っている声が聞こえてきた。
声の主が藍花の前に現われた。
藍花「も、桃花…」
桃花「お姉ちゃん…」
●●はそっと藍花の肩に手を載せて、仲直りの背中を押す。
藍花は意を決して、桃花の目を見つめながら話し出す。
藍花「桃花…あの時は…酷いことを言って…ごめんなさい…。本当は桃花…あなたの事…大好きなの…」
桃花「………」
2人は涙を流しながら近づくと…
桃花「お姉ちゃん!! 私も大好き~っ!!」
藍花「桃花~~っ!!」
そう絶叫しながら、思い切り抱きしめ合った。
藍花「桃花…ごめんなさい…ごめんなさい…」
桃花「お姉ちゃん…」
2人はわんわん泣きながら、仲直りの再開を果たすのでした。
千代とユウジィは目を潤ませて、喜びを共にし
アルフ「良かったな、藍花…」
●●「ああ、実にめでたい。今夜は皆でお祝いしないとな。」
控えめな笑顔であったが心から喜ぶと、小声で祝福の言葉を藍花に贈るアルフと●●であった。
【続く…かも?】
・解説
■藍花と桃花は無事に仲直りする事が出来ました。
・お借りしました。
■アルフ君【
illust/95528376】(キャプションのみ)
・自前
■弐条藍花【
illust/115306697】【
illust/77503583】
■弐条桃花【
illust/84753979】
■後藤千代【
illust/95886641】
■●●【
illust/127599149】
■ユウジィ・カグラ【
illust/81693997】