「場外乱闘は御免だわ。勝負するなら生成堂々とテニスコートの中よ」
庭球専用に改造された体の少女はそう言って対戦相手に向かって怒りを込めて言い放った。
「正々堂々ねぇ?コテコテの機械のあんたに私が負けるとでも?クズマシンの女になんか負けるわけないじゃない」
対戦相手の女性は少しセレブな動作をしながら口に手をあてて言った。これまで何度も妨害工作をしてきたのだが、さすがに今回は勝手が違うようだ。上位まで上ってきた少女にはSPなどの警護が付き、これまでのように手軽に妨害工作をすることができなくなっていた。そう、対戦相手の女性は相手を妨害することでトップの座を維持しているのだ。
「いいわ、私がクズなマシンかどうかやればわかるわ。みんなの技術の粋を集めた、この体で絶対に勝つ!」
終