ラティオスがしきりに鳴き声をあげて助けを求めるので、拘束を解いてやった。
すると、何を思ったか彼は自分の体から流れる血で床に拙い字で文字を書いた。
ラティオスは俺の方を見ながら文字を指さして泣いている。
そこには驚愕の言葉が書いてあった。
「タスケテ... ボクニンゲン...」
はっ!?
驚きのあまり思考が停止する。
彼に本当に人間なのか尋ねると何度もうんうんと頷いた。
彼を保護することにし、とりあえず病院で治療を受けてもらうことを伝えた。
安心したのか大声で涙を流し、しきりに服を引っ張ってくるラティオス。
ただ事ではない事件の予感と、その子供のような仕草。
まさかとは思ったが、多発する児童の行方不明事件と関連があるとみて捜査を継続することにした。
…… ᴛᴏ ʙᴇ ᴄᴏɴᴛɪɴᴜᴇᴅ
前回「
illust/132306646」
次回「未定」
追記:タイトルが無題になってたのを修正しました!この話は「
illust/132306646」こちらの続編です。