このお話は、
海洋巨大ヒロインKAILI💕第7話二 章【改定】 | AirRide #pixiv
illust/134202862の続きです。
その時7号が突然雄叫びを上げる。
海獣7号
「ガぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
すると7号の肩と背中から『タコの足』のようなものが一瞬にして数本生えた。
その瞬間 司令室から女性隊員の悲鳴が上がる。
たしかにそんじょそこらのホラー映画の映像よりは はるかに生々しかったのだろう……
海里
「なっ!コイツも他の生物(タコ系の軟体生物)との『合成⁉️』」
そして7号のタコの足が海里に襲いかかり、首・腕・胴に巻きつく。
首を締めつけられ、呼吸が苦しくなる海里。
海里
「ス、スライサーーー!」
腕のスライサーを展開し、巻きついたタコ足を切断してみせる。だがタコ足は、瞬く間に切断した部分から再生を果たし元に戻ってしまった。
おまけにこのタコ足は!先端がカッターの様に鋭利な刃物のようになっていて、海里のダイブスーツを切り刻み始める。
海里
「まさかこいつ 私を丸裸にする気❓」
思わずあとさズリを始める海里。
さすがに毎回『すっ裸』になってはたまったものではない。
と、その時海里と司令室との通信に割り込みが入る。
整備班長
「海里の嬢ちゃんきこえるか?
頼まれていたモノが出来上がったぞ。
5号ドックまで取りに来てくれ。」
海里
「整備班長、助かったわ😊」
「司令室!ミサイルか何かで時間を稼いで!」
すると基地の防衛システムのミサイルランチャー数基から無数のミサイルが海獣7号に狙いを定め飛んで行った。
ミサイルの雨を避けるだけで精一杯になった7号は、海里を追えなくなっていた。
その間に海里は、5号ドックに向かい 完成したばかりの武器を手にする。
その武器は、全長20mにもおよび「ショットガン」の形をしていた。弾は戦艦主砲の大口径の砲弾を使い、それを至近距離から海獣に打ち込む武器であった。
「巨大ショットガン」と予備カートリッジを受け取り、再び7号に対峙する海里。
海里
「新兵器の威力見せてあげるわ‼️」
狙いを定め巨大ショットガンを打ち込む海里。
砲弾は、7号の右肩から生えるタコ足を根元から吹っ飛ばしてみせた。
整備班長
「おお!効いてるぞ海里の嬢ちゃん!!
そこだ!イケイケ‼️」
コッキングして続けざまに撃ち込み、反対側の肩のタコ足を全て吹っ飛ばす。
<先程までの余裕の笑みが消える7号>
海里
「さすが戦艦の砲弾ね。威力は絶大!
整備班長、感謝してます。ちゅ💕」
(投げキスの仕草をする海里)
整備班長
「海里の嬢ちゃん!そんな事されるとと惚れちまうだろうが 、ガハハ(*^皿^*)」
だが、気がつくとせっかく吹き飛ばしたタコ足が瞬く間に再生されてしまっていた。
海里
「よーし、ならば!」
再び巨大ショットガンで、両肩のタコ足を全て吹き飛ばす。
そして7号に向かって突進する海里。7号の手前で大きくジャンプし、空中を回転しながら7号の背後に回り込む。
ショットガンを捨てると、7号の臍の当たりを後ろからホールドし、後ろ向きに思いっきり海老ぞった!
プロレス技・伝家の宝刀『ジャーマンスープレックスホールド』が見事に決まった瞬間である‼️
そう それは、先日ネットの海から発掘した大昔のプロレス試合の動画。その動画内で披露されたプロレスの大技だった。
海里は、その技をこの3日間 岬を練習相手に特訓していたのである。
海獣7号
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
後頭部を地面に強打した7号は、泡を吹き白目をむく。
その時7号の巨大化が強制解除され、みるみる小さくなっていった。巨大化のタイムリミット25分が来てしまったのだ。小さくなった7号は瓦礫の下に隠れてしまい巨大な海里からでは確認が難しい。
こちらも巨大化を解除して7号の回収に向かうという手もあったが、正直 疲労困憊 身体はガタガタのためそれはしたくない。7号は白目をむいていたから、しばらくは動けないだろう。ならば基地の地上部隊に任せるのが一番だ。
7号が消えた瓦礫のあたりから離れたスペースに移動し巨大化を解除。
等身大に戻り、その場に座り込む。
真っ暗な闇の中1人ポツンとしばらく座り込んでると、
ジープでリュータが、迎えに来てくれた。
岬
「海里ちゃん、大丈夫かい⁉️
アノ偽物は強敵だったね。モニターで見てたけどヒヤヒヤものだった。
でも君が無事で良かったよ。」
海里
「心配してくれてありがとうリュータ。
今回も『お茶の子さいさい』だったと言いたいところだけど、
…ごめんなさい、なんか疲れちゃった。
身体も痛いし。
その偽物は、巨大化が解けてあっちの瓦礫の辺りで気絶しているわ。悪いんだけど地上部隊を呼んで回収してと言ってくれる。」
疲労困憊な海里。目が虚ろだ。
岬
「了( ̄^ ̄ゞ」
無線で、地上部隊に連絡を入れる岬。
連絡し終わった後、岬が海里を抱えてジープに乗せ救護室のある本部棟へ向かう。
闇の中 救護室へ向かう途中、
ポツリとつぶやく海里
海里
「二度とアイツ(海獣7号)とは殺り合うのはごめんよ。
ああ、今朝の朝ごはんは何かしら…」
救護室のある本部棟が見えてきて
岬
「本部棟が見えてきたよ。身体の痛みは大丈夫?」
そう聞いても返事が無いので後部席の海里のほうを覗いてみる。
すると寝息を立てて眠っている海里の寝顔が見て取れた。
【短編】海洋巨大ヒロインKAILI💕第8話第一章 | AirRide #pixiv
illust/134261399へ続く