稲荷にとって尻尾を肘置きにする事は一般的な仕草である。
位置関係的に妥当な事もあるが、これを「枕」として使用するとなると難易度が上がる。
横向けの抱き枕的用途が大半を占めるが案外するりと抜け出すために心地が良くないし、
仰向けで普通に扱うにはそもそもの長さが足らない事が多い。
結局、ぬいぐるみという偽の尻尾で代用する向きもあるのだが、
例えば2人以上の稲荷が集まれば互いの尻尾を使って枕が成立するため、
しばしば数珠繋ぎになって眠っている様子が確認できるという。微笑ましいね。
アグリコはその輪に入りたいと思いつつも、立場上沽券に関わるので我慢しているのである。