三種の結界を常時展開するようになってから無敵になった緋桜女史。
人間離れした魔力を持つ一方、人一倍どんくさい運動能力は据え置きであり、
(一説には50m走10秒台、握力20kg以下とも言われており、一般成人女性平均を下回る)
これが致命的な油断となり復活したばかりの殺生石の主たる狐(玄狐)に敗れる事になった。
大妖らしい大妖が姿を消した平和な時代は、修羅場の経験不足を招き、
それ故に不意の大妖や呪いの復活で命を落とす界隈の大物が相次いだ事もあり、
個人の圧倒的な力に頼る旧来の慣習が見直される事になった。
後々、皮肉にもその恩恵を受ける事になるのが彼女の娘・緋桜月乃である。