シカゴ交通局2200形電車:
1969年バッド社製の電車で、シカゴ交通局(CTA)の高架鉄道「L」においては初となるオールステンレスカー。
性能面は先に登場していた2000形に準じており、相互間で連結も可能であった。
初のステンレスカーであると同時に、最後の「ウインカードア」(車両の内側に向って開く方式のドア。引き戸ではない)装備車両であった。
登場当時より床下に冷房装置を搭載していたために当初は車端部を除いて固定窓だったが、1990年より進められた
車体更新では、冷房故障時に備えるべく、ほぼ全ての窓が開閉可能となった。
この車両も老朽化のため、CTAは2002年から2006年にかけて新型車に置き換える計画を立てていたが、
その新型車両の調達がうまくいかず、2004年に再度の延命工事を行っており、本形式は2011年現在でもなお現役である。
が、バリアフリー政策に対応できないなどの制約から、現在はもっぱら他形式との併結が中心であり、単独での運用は消滅している。
なお、本形式の前面形状は、後に登場する日本の小田急電鉄9000形(
illust/19872445)
などに影響を与えたといわれている。