小田急電鉄1500形:
もと帝都電鉄モハ200形208号(→東急デハ1450形1458号)および、
クハ500形502号(→東急クハ1500形1502号)が戦後小田原線に転じ、そのまま小田急電鉄籍となったものである。
電装品は当初、帝都電鉄由来の東芝製だったが、すぐに三菱製HBを経てCS-5に換装されている。
またブレーキもしばらくは種車のGE系を採用していたためしばらくは単独運用についていたが、
AMM-R(クハはACM-R)に交換されてからはほかの小田急車輌と連結され、ABF車に伍して活躍した。
車体の色は大東急時代にダークグリーンに塗り替えられていたため、
マルーン色の他の小田急車輌に比べて幾分目立つ存在であり「青大将」と呼ばれた。
1960年の車体更新で1900形(
illust/40803311)のデハ1914号ならびにクハ1964号となり形式消滅したが、
1900形中唯一CS-5制御器を搭載した異端編成となっていた。
一方、更新時に余剰となった旧車体はデユニ1000形(
illust/40688056)の更新に使用され、
帝都電鉄スタイルの車輌は小田急においては1984年の荷物輸送廃止まで見られたことになる。