モルティ・パルプは旅する写真家のお兄さん。
旅の仲間は遠い森から来た”転がり株”と、キザでおしゃべりな”おどかしガラス”のソトーである。
1匹と1羽と1株の、風の吹くまま樹の気の向くままのんきな旅である。
【モルティリー】
写真屋だけど自分も写るの大好き。
風景写真や集合写真にはだいたい混じって写ってる。
いくつかのカメラを持っている。
一番大きなものは写真館の横に埋め込まれてるもので普段は平たく縮んで収納されている。
これは主に風景撮影や大人数の集合写真に使われる。
普段使うのは設置タイプ。人も動物も集合写真も風景も撮れる。
フラッシュは1回使いきり。
手持ちサイズのカメラは町中で色んな人を撮ったり、ソトーに持ってもらって
空から風景をとって地図を作ったりするのに使う。
のんきに各地を放浪しつつ、気に入った地形や風景や建造物を撮って売ったり、
出兵・凱旋する兵たちの集合写真を撮って売ったり、上空からの俯瞰写真を地図屋に売ったり、
偶然居合わせた事件現場や戦場の写真を新聞屋に買ってもらったり、
各地の物産を別の土地で売ったりして生計を立てている。
人の写真を撮ってから現像までの時間は、ソトーの武勇伝をお客に聞かせたり、
今までとった写真のアルバムを見せたりして間を埋めている。
カメラに馴染みが無い地域や種族も多いので、無用に怪しまれたり避けられたりしないように優しく軽快なトーク。
大量の飴やクッキー、パペット、楽器、各地のおみやげを持ち歩いている。
旅する写真館はモルティの住居、現像室、一番大きなカメラ、
撮影ブースが一体になっている。
【転がり株】
写真館を牽くのは”転がり株”。
遠い森の”歩く森”の眷属で”タンブルウィードの親玉”と呼ばれることも。
”転がり株”の表面はコケのように細かいふかふかの葉がびっしり茂っている。
この葉で陽の光を受けたり地面から栄養を吸い上げたりする。
町中に写真館を停めておくと、たいていいつの間にか誰かがコケ葉の上でスヤスヤ寝ている。
そんな人の幸せそうな寝顔を撮るのもモルティの趣味。
【おどかしガラス】
”おどかしガラス”は光るものが好き。
彼らは岩場の隙間の”稲妻石”や茂みの”琥珀ボタル”を蒐集する生き物だ。
彼らは集めた光るものをハネの内側に隠し、危険が迫ったり、気が向いたら羽を大きく広げて強い光で敵を脅かすのだ。
モルティは”脅かしガラス”のソトーが集めた光るもののうち、
衝撃を受けて強く光るものを拝借し、カメラのフラッシュに加工している。
出身はリベリス領の田舎だけど基本的には目的もなく、特に戦地を追うでもなくうろうろしている。
良い水、良い土がある地方には転がり株が向かいたがる。
戦闘は得意じゃないし、写真館は足が遅いので、戦闘に巻き込まれたらフラッシュ焚いてめくらましして、
転がり株にランタンの火を近づけてちょっと脅かしてスピードアップして逃げる。
旅の途中はだいたい呑気に魚型の弦楽器モルポ(以前訪れた漁村の楽器で、名前が似てるからって村のおじさんにもらった)
を弾いたり即興で歌ったり、アルバムを読み返したりしている。
風景や建造物を形に残したい!集合写真を撮りたい!という時には気軽に声をかけてください。
きっと写真も撮ってくれるし飴もくれます。ただし高確率で自分もフレームに割り込んできます。
■pixivファンタジアFK【
illust/41854317】