片耳を焼き切られた長耳族の青年は、雇い主であった古代竜研究一族のジュラス家を全焼させ、
ついでに名前を奪い飼われていた古代竜の何匹かを連れ去った。
そうして彼は片義耳の長耳短尾の騎士となった。
【ドノルト】
勝てる戦にするためには何でもやる。勝てない相手とは戦わない。
個人的な復讐はだいたい終わっちゃったし、国への帰属意識も責任感もそんなに無いので
生きることを優先して生きている。
参謀的な役目を担うことも多いが、限りなくリスクを小さく、裏工作で完全に勝敗を決してからドンパチを始めるタイプ。
卑怯卑劣だけど仲間の負傷者も減らせるから意識高くない仲間には歓迎される。
自分で戦場にも出るが、とにかく勝てそうな相手のところに切り込んで行く。
おかげさまで実力以上に強そうな異名や逸話が語られているとかいないとか。
【灼鉄鋼の剣】
空気に触れているだけで激しく発熱する殺傷力と威嚇性能の高い武器である。
剣と言っても原材料の灼鉄鋼を研磨して整形したほぼ棍棒である。
灼鉄鋼は一部の海中火山鉱山で産出され、数少ない職人の手によって加工される。
一度加工された灼鉄鋼は空気中よりも水中、水中よりも海水中で激しく発熱する性質を持つので、
海の文明圏では高価な暖房器具や照明器具として使われることもある。
珍しい鉱物なので、熱を発しない処理を施され通常の鉄鉱石と見分けがつかない状態で流通してしまうと、
後に原因不明の火事を引き起こすことがある。
鉱物を運搬する船乗りの間では「海の鉄には気をつけろ」という言葉で知られる鉱物である。
【古代竜】
古代竜は、巨躯と知能と長寿を捨てた代わりにかつて大繁栄を誇ったという種族の分類。
なかでもドノルトの駆る赤炎食種の小型竜は、地域によっては火の化身、火喰いトカゲとも呼ばれる。
活火山のや山火事の起こりやすい地域に住み、焼けた動物や木の実を好んで食べる様子から、
古くは火を食べると考えられていた。しかし後に、良く火の通ったものを好んで食べているということがわかった。
言葉は話せず知能も高くないので、飼い主のドノルトのことも
「美味いものいっぱいくれる人」くらいに考えている様子。
ドノルトが死んだら勝手に近場の火山に去ることだろう。
【補足】
二枚目は同行している古代竜と衣装メモ。
古代竜はもう何匹か連れ去ったのだが環境に適応しきれず死んだりいつの間にかいなくなったり食べたりしてしまった。
灼鉄鋼の剣は空気に触れてるだけで発熱してしまうので、鞘は刀身を密閉するように
何重にも重ねられた火鼠の毛皮で内側を締め付けるような構造になっている。
長耳族は生まれつき短尾なのだが本人はちょっとしたコンプレックスなので
尾が隠れるコートやケープみたいな衣服を好む。
仲間といるときは別に隠さない。
【所属】
外道けも騎士団こと【鋏糸騎士団ヴェルペィヤ(
illust/41858563)】に参加します!
灼鉄鋼の剣は押し付ければ鉄の甲冑もゆっくり貫通できちゃうので尋問にはうってつけなんだ!
■pixivファンタジアFK【
illust/41854317】