阪急電鉄800・920・810系混成6連:
1977年の今津線6両編成運転開始によって、戦前製の920系(
illust/47541194)とその後継車種である800系(
illust/49205713)、
および810系(
illust/48393269)による編成が組まれた。
使用されたのは800系が全鋼製の後期グループである805F(805形)、920系が戦前製第2次タイプの925F(925形)、
そして810系は唯一の異端編成であった822F(822形)が使用されていた。
ここで822形について触れておくと、もともとこの編成は京都線向けの710系(
illust/47642852)718編成として建造される予定だったものを、
神戸線の輸送力増強にあてるべく急遽810系としたものであった。
したがって形式こそ810系でありながら台車はウイングバネ式、電装品も京都線標準の東洋製(通常、神宝線用は東芝製)のものが
使われていて、継子のような扱いを受けていた車輌なのであった。
また805Fと925Fも各車を切り離し、両編成で連結相手を入れ替え805号-955号と925-855号という組成としているが、
これは805形が非貫通前面で建造されており、中間の822Fと連結する側に貫通路を持ってくる必要があったためである。
また810系はこの時期すでに3ドア化がなされていたため、車体長もドア数も電装品もまるっきり違う車輌が
同一編成内に混在していたことになる。
もっとも、ブレーキ装置は全車HSCに改造されており、こうした組成が可能だったのもブレーキ方式が合致していたのと、
電装品メーカーこそ違うものの基本性能がほぼ共通していたためであるともいえる。
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[805]-[955]+[822]-[872]+[925]-[855]