少女は夢の中でバクと出会った。バクと少女はすぐに仲良くなった。
バクは少女にとって初めての友達となった。
夢の中でバクと遊ぶうちに少女は夢から覚めたくない、そう次第に思うようになり、ついに目覚めなくなってしまった。
「ここにずっと居てはこれ以上友達ができないよ?」
「いいの、私にはバクさんがいるから」
説得しても少女は夢から帰ろうとはしなかった。
自分が原因で目覚めなくなってしまった少女。責任を感じたバクは少女を目覚めさせる為、夢の外に出て助けを呼ぶ。
しかし孤独な少女のために手を差し伸べてくれるものは居なかった・・・。
なぜ誰も助けてはくれないのか、次第にバクの心の中にポツンと黒いものが生まれた。
そしてバクは一つの考えにたどり着く。
夢の中に他の者を連れてくれば良いではないか。少女が寂しくならないように、と。
そしてバクは植物から動物、人、妖精、あらゆる者たちの夢を少女の夢の中に集め始めた。
当然、夢を取られた者たちもまた目覚めなくなった。
けれども、これも少女の為だと思ったら後悔はなかった・・・。
今日もまた、バクは夢を集める。少女の笑顔を見るために。
しかし、このバク自身もまた少女の作り出した夢の一つに過ぎないかもしれない・・・。
「友達二・・・ナリマショウ・・・。」