近畿日本鉄道22600系:
2009年登場。22000系「ACE(エー・シー・イー、
illust/68604519)」の発展車種として誕生した電車で、
先輩格である22000系同様2連と4連を組み合わせて幅広い運用につけるようにした汎用特急車両。
愛称は「Ace(エース)」。電算符号は4連が「AF(=Ace Four)」の0番台、2連が「AT(=Ace Two)」の50番台。
22000系は全M車編成であったが、22600系ではMT比を1:1とした1M方式になっている。
ただし主回路は制御系統の多重化が図られており、故障時の冗長性は格段に向上した。
また製造当初より全席分煙とされており、客室内を禁煙としたうえで編成の一角に喫煙ルームを
設置するという現在の近鉄特急では主流の方式を採用した。
一部の編成は阪神電鉄線への直通運転に対応しており、実際に臨時列車としての運転実績を持つ。
登場当時はアスカオレンジをベースとしたカラーリングに前面窓周りは半月型のブラック塗装を、
側面窓周りはネイビーブルーの塗装を施したが、この前面のブラックフェイス部分がオオスズメバチの複眼、
スカート部分が大あごを連想させたために「スズメバチ」なる俗称で呼ばれた。
もっとも、2015年度以降は近鉄特急運転開始70周年に先駆けてクリスタルホワイトとブライトイエローの新塗装になり、
側面窓下にゴールドの帯を締め、すっきりとしたいでたちになった。
現在のところ、12200系スナックカー(
illust/68555678)の置き換えを目的に製造が続いている。
2010年ローレル賞受賞。