コツボ家は「クロハネ財団」の一員で、カンラの街のミスティックカシスの胎内の琥珀にとらわれるグラナトゥムの聖体を代々封じる特別な毒を受け継いでいる。ジュタロウは、毒によって発育が遅れ、若い男性の姿のまま老年を迎えようとしている。
黒いライオンに変化する少年ユーラと同じく獣変化の少年、モエギとファング。彼らはユーラが一時期雇われていた毒師の私的サーカスにいた。それぞれヤギとワニの獣変化で、ユーラと同じく毒の実験体にもされていた。毒師の青年ジュタロウは毒に呻く動物を趣味の悪い見世物にしていた。モエギとファングは毒におかされたあげく一つの怪物へと一体化していた。ジュタロウは彼らに対して罪の意識を感じ、彼らに寄り添い供に苦しみ、眠ることを誓っている。