覚悟を決めたかのように目を閉じるクイーン。
バトラの牙がクイーンの胸に刺し込まれ、光を吸いだしていく。

Ｆ「姫ちゃん...。」
姫「......。」
バトラ「ヤマトラの王族の光...確かにもらった！」

クイーンの手が力なく垂れ下がり、ゆっくり崩れ落ちた。

Ｆ「姫ちゃん！いやあああっ!!」

バトラの胸にはクイーンの光が宿っていた。

バトラ「ククク...この光の力でキサマを八つ裂きにしてくれるわ！」
Ｆ「くっ...」

ゆっくりＦに詰め寄るバトラ。

バトラ「うおっ！おおおおっ!!」

バトラは胸を抑え突然苦しみだした。

？「あはははははっ！」
バトラ「な...何者だ！」
Ｊ「私はヤマトラマンＪ。」
バトラ「キサマ！なぜ変身できるのだ!?」
Ｊ「そんなこと教える必要もないな。」
バトラ「ぐおおっ...！この光は...一体...うおおっ！」
姫「ヤマトラマンとクイーンの光あなたの中で共鳴して弾けようとしているのです。」

クイーンは静かに身を起こして告げた。

姫「いいのですか...？このままではあなたの方がバラバラになりましてよ。」
バトラ「なんだと!?...お...覚えておれ！」

バトラは苦しみながら戦線を離脱した。

Ｊ「さて、後片付けだ！トオッ！」

バクラ―２体をパンチとキックで蹴散らすヤマトラマンＪ。
Ｆはクイーンの身体を支えながら訊いた。

Ｆ「ヤマトラマンＪ...あなたは一体...。」
Ｊ「私はあなたの妹ですよ。Ｆ姉さん。」
Ｆ「...い...妹!?」
姫「あなたはヤマトラマンの光で生まれたのね。」
Ｊ「はい。」

その時、バトラの声が響き渡った。

バトラ「３人まとめて片付けてやるわ！やれ！サイボーグミノタウロス！」

身構える３人の前に現れたのはサイボーグミノタウロス。

Ｊ「姉さん、ここは私が食い止める。」
Ｆ「一人じゃ危険だよ！」
Ｊ「変身できない２人には無理です。姉さんはクイーンを連れて脱出してください。」
Ｆ「Ｊ...。」

迫りくるサイボーグミノタウロス。
立ち向かうヤマトラマンＪ。
果たして勝負の行方は!?

―つづく―