化物描くの楽しいよね!せっかくなんで色々混ぜてみよう!でできたのがこの作品。
こういうシチュ好きなんや!
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ある日お嬢様の寝室に謎の寄生生命体が現れた。
「…?なに…これ…ッ!?誰かッ誰か助けてぇ!!!」
お嬢様にそれを振りほどく体力はなく頭に寄生されてしまう。
「…いぎゅッあぎぃぎょへェ…あらあら、私、主様に寄生されましたのね」
完全にお嬢様になった寄生体は怪しげな笑みを浮かぶのだった。
寝室で手や足、顔の動作確認を行う。執筆も依然と変わらないようだ。
ひとつ違った。以前はすぐに疲れてしまう作業も苦にならなくなっていた。
「ふーん今までと同じ通り私が考えてますし自分の意思で行動していると思いますが」
「同様に主様の意思も存在するこの感じ…面白いですね」
(ふむ。今回初めて人間に寄生したが、このような感じとは…俺の命令に従えるか?)
「勿論ですわ主様。この身、魂が朽ち果てるまで貴方の奴隷です♡」
「あたしは今まで令嬢として生きてきました。けれど今は違う。偉大なる主様の一部になれた以上、肉人形として扱いください」
(わかってる。しかし俺の波長とお前の身体はあまり合わないようだ…お前の身体が崩れる、つまり死ぬのにあと一週間ほどだろうな)
突然の死刑宣告にお嬢様は身を震える。理不尽に寿命を縮められたことではない。主様の駒として使えない道具なのだと分かったからだ。
「あはは…!私そんなにゴミだったんだ…!身分だけのゴミだったのですね私は…!」
「心配しないでください!残りの命、主様の為に使わせていただきます!」
(そう命を有効活用してくれるとありがたい…どうやらお前の両親はいないようだな。今はメイドたちのみ。仕事は執筆業をしてるのか。偉いな)
「ありがたきお言葉!ただそれももうゴミですわ。主様の役に立ちませんから」
(そうか。そんなお前にも役に立てる力がある。残りの命これを優先してくれ)
「はっ!!主様の為に!」
(まずは蛸や烏賊のような触手をイメージし、手に力を込めろ)
「あらら、指が触手になりましたね~これをメイドたちの耳にいれて脳を弄るんですか?」
(そうだ…だいぶ俺になってきたな…まずはお前の幼馴染であるメイド長からいこうか)
「メイド長待っててね~早く洗脳して残りのメイドも効率よく弄れるようにするからね~」
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一週間後、メイド長の手記より
主様が言われていた通り、お嬢様は頭が触手になり、ただの躯と化してしまいました。
主様の意思とご自身の意思を新人メイドに受け継がせたようでその中でお嬢様は生きているようです。
たまに新人メイドを使って私達に今まで通りの世間話をしてくれます。
だからお嬢様がいなくなったわけではありません。
新人メイドがすべてを引き継いでいますので、私たちは新人メイドをお嬢様兼主様という扱いで接していく事になるでしょう。
次に新人メイドが躯になった場合、私を次の身体にして頂けるそうです。その時が来るまで主様、お嬢様よろしくお願いしますね。
補足
お嬢様の躯は主様の命令により、服は新人メイドが着るようになりました。基本的にお嬢様の持ち物は彼女の物になっています。
残ったお嬢様の躯は皆の身体に「植え付ける」様に、メイドの皆で解体、料理し、お食事会をしました。
流石に良い物を食べているだけあって肉質が非常によく美味しかったです。
私達の中にお嬢様がいる。そう感じるとすぐに皆で達しました。
ーおわりー