登陆享高清画质
紅閻魔
そうね。あれは後輩が微睡の境界にあった時の話よ。
遠くから鼻をくすぐるような味噌汁の香りと炊き立てのご飯の香りがしていたわ。今にもお腹がなりそうだけど、今の後輩は睡眠を求めていたわ。——いえ、違うわね。望郷と言うのかしら? かつて後輩にあった日常をなぞるかのような匂いに故郷を思い出してしまったのでしょうね。今目覚めれば、学校に遅れると急かす母と優しい味の朝食が待っていると言う安心感が後輩にはあった。まだこの心地よい微睡に浸っていたいような気持ち。
匂いはどうして覚えられないのに、記憶を想起させるのかしらね。おっと、話がズレたわ。
けれど、後輩は絶対に目覚めるのよ。それが私の後輩だもの。と言う訳で、後輩は案の定目覚めたわ。
でも、そこはカルデアであり、母親の姿はなかったわ。代わりにいたのは、
「目覚めまちたか、お前さま?」
シーツを抱えるえんまちゃん。後輩はそこに母親の姿を重ねてしまったのね。
姿は似ても似付かないわ。でも、優しく笑うえんまちゃんは後輩にはなにより眩しかったわ。後輩の胸に形容できない熱が込み上げてきたわ。
「——どうちましたか!? 怖い夢でも見まちたか? 泣いてはいけまちぇんよ」
着物の裾でえんまちゃんは後輩の涙を拭ったわ。後輩はその時になって自分の頬に涙が流れてる事に気付いたわ。後輩の感情に身体がついて行かなかったのね。今まで抑えていたものが関を切ったように溢れてきたようだわ。
「大丈夫でちよ。なんにも怖いものはありまちぇん。べにがついてまちゅ」
えんまちゃんは後輩の背中をぽんぽんと軽く叩いて優しくあやしたわ。それこそ母親が幼子にするようにね。ゆっくりとしたリズムで叩かれると、後輩の涙は自然と止まっていったわ。
そして、後輩は気が付けば、えんまちゃんの小さな体躯を押し倒していたわ。
それ以上、優しくされたら後輩はえんまちゃんは一人の女として見れなくなってしまうからね。——後はわかるわね?
こうして生まれたのがお前よ、後輩の息子。
え? 後輩の内情に詳しすぎる? それは真祖ぱわぁよ。なんでそんな怪訝そうな顔をするのよ? 本物よ! なに? 虞美人差別!?
◆
怪文書を投稿したいが為に一枚のみで投稿します
#Fate/GrandOrder
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#紅閻魔(Fate)
红阎魔(Fate)
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作品发布日期: 2021年02月03日 23:12
最后更新时间: 2024年07月10日 17:07
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