後輩、あの打ち出の小槌ってなんなの？　わけわかんない。確かに年月というものを純粋なエネルギーとして再分配するものと考えればいいものかもしれないけど、歳を変えたってなんにもならないじゃない。さっき、そこの田舎娘も自爆してたわよ。
ん？　歳を自由に変えられるのは面白い？　あのね……。いえ、そうね。後輩からしたら、そんなものかしら？
じゃあ、一つ質問をするわ、後輩。後輩は大人になりたいの？　子供になりたいの？　——大人なの？　前に自分は子供じゃないだとかなんだ言ってた癖に、なりたいのは大人なのね。まぁ、いいわ。
それで後輩。大人になったらなにが変わる？　出来ることは増えると思っているかしら？　——そうね。増える事もあるわ。積み重ねてきた経験と技術でできることの幅は広がるでしょう。でも、その経験は「選ばない」と言う選択を潰すのよ。大人は「選ぶ」事を迫られるわ。子供は経験が足らないから無茶ができるの。知らないから間違えられる。諦めない先で失敗しようと成功しようとそれはまだ知らないんだから、無茶ができる。ただ大人は違うわ。色んな経験から知っているんだから確率やらなんやらで予約ができてしまうのよ。その上で損得を考えなければならない。大人は背負っているものが多いのよ。その分失敗した際の代償が多い。
そう考えると子供も大人も同じよ。経験不足でできない事も多いけど、無知ゆえに出来る事もある。そしてなにより子供は守られているわ。
ほら、同じなのよ。大人と子供どっちがいいかなんてどうでもいいのよ。失敗しようと成功しようと、それが今の後輩ができる最善なのよ。
そして、後輩は今を刻む為にえんまちゃんを抱きに行ったわ。未来に味わえるえんまちゃんもいれば今しか味わえないえんまちゃんがいるからね。
こうしてできたのが、あんたよ。後輩の息子。

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おにショタじゃなくて
おにロリですね
やっちまった……