クロスシージ編、少し時間戻って(ラグナの腹に穴が空いたここ→
illust/89077727より前)
黒加賀さんのこちら(
novel/15086151)への追加描写になります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ラグナ「まだ身体がジクジクするだろ?
コイツを飲みな。」
ラグナはインヒロイックスパイダーマンから預かった改良版ポーションを玄に渡す。
ラグナ「これでお前の身体は安定する。
毒の能力ももっと融通が利くようになる筈だ。」
玄「分かった、貰うよ。」
ラグナ「…お前、ヴィランって何か解るか?」
玄「え?………悪者や犯罪者?」
ラグナ「まぁそうだな。
もっと突き詰めて言えば、"はみ出し者"、"嫌われ役"の事だ。
だが、そいつらがいなけりゃ、ヒーロー共は正義だの平和だのを語れない。
何故ならそれらは全部、悪の対極でしかないからだ。
ルールを乱す奴がいるから、それを正そうとする奴が声を上げる。
混乱があるから平穏を求める。
裏切りがあるから絆を意識する。
全部"悪"ありきなんだよ。
そういう現実まで分かっててヒーロー名乗ってる奴ってのはそう多くはいねぇ。
だから、ヒーロー共には…
お 前 み た い な ガ キ は
救 え な い 。
もう分かってるよな?」
玄「………。」
玄の脳裏に、何も知らずにクソババア(=母)に言われるまま戦いを挑んできたヒーローの姿がよぎる。
ラグナ「奴らが正義とか平和だとか絆だとか偉そうに語るには、逆にそれらをぶち壊しに来る悪役が必要なのさ。」
玄「だから、No vice, No justice(悪無くして正義無し)…。」
ラグナ「そういうこった。
わざわざ世界征服なんてしない。
何故ならハナから主導権を握っているのは"悪"なんだからな。
俺達は、"居なくちゃ困る嫌われ者"として生きる。
俺達デスペラントは、言ってみればそういう連中の集まりなんだよ。」
そう言ってまた頭に手を乗せてくる怪人ラグナ。
ラグナ「お前は"現実"を知った。
そして腹を決めた。歓迎するぜ…!」
玄は、寄ってきたその大悪党の目を見つめ…
何かが込み上げてきて、涙が滲んだ。
玄「………ラグナの大将。」
ラグナ「お、なんだ?」
玄「今の俺にとっては、
あんたこそ一番の"ヒーロー"に見えるよ…。」
ラグナ「………( ゚Д゚)?
っぶーっはっはっはっはっは!!w」
ラグナは意表を突かれた顔をした後、
思わず大爆笑する。
ラグナ「っはっはっはっはっは!!w
俺 が " ヒ ー ロ ー " か!?
ぅわっはっはっはっはっは!!w」
玄「いや、そこまで笑うかよ…?;
おかしい事言ったとは確かに思うけどさ…;」
ラグナ「っはっはっは!!………はぁw
いや、ヒーローか…。
言い回しは嫌いだが、今のは"少し違って"聞こえたぜ。」
玄「…けどなんか、思ってたヴィランのイメージとちょっと違うな。
もっとこう、自分が支配者になるとか、
世界がクソだから世直しの革命でぶっ壊すとか、そういう事言う人だと思ってたよ。」
ラグナ「そういう奴らもいる。
っつーかそういう奴の方が多いんだろうが…
俺の場合は確かにちと違う。
蓋開けてみりゃ非合理や矛盾だらけの世の中で、
"俺にハマる生き方"を探した結果がコレだったってだけさ。
割と気に入ってんだよ。
この ク ソ ッ タ レ な 世 界 がな…!w」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
玄君お借りしました。
illust/89471737問題不都合等あればパラレルorスルーでOKです。