卒業式の日、彼に告白された。
なんだか期待した目をされたが……、断った。ついでに付き纏われてずっと迷惑していたと伝えた。
彼は有名なスポーツ大学に進学し私はそこから遠く離れた二流大学、もう会うこともないから好きかって言ってやった。せいせいする。……それにしても卒業式の日まで告白ドッキリとか、質が悪い。ヤンキーの考えることは本当にわからない。
彼女いたって知ってるんだからね。
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「ヤバ、オタクのヤツ。コウと屋上にいたんだって!」
「はぁ?あいつマジでこりねーな…。何べん言ったらわかるんだよ、コウはアタシの彼氏だっつーの!」」
「ねー。コウが優しいからって勘違いしすぎ(笑)話しかけられてるだけで付き合えるわけないじゃん!」
「…まぁ、あいつ引っ越すらしいし、もういいや」
「あ、そうなんだ。んじゃもう関わんないね」
「あ、コウ来たよ。おーい!打ち上げ行こー!みんな待ってるよー!」
「コウ!彼女置いてくなんてヒドすぎ(笑)……どうしたの?顔青いよ」