クロスシージ編、続きましてラグナのコインヘル出現に対するリアクションです。
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YOKOHAMAの一角。
一人ビルの向こうを見上げるラグナに、ネクロから通信が入る。
ネクロ『ラグナ聞こえるか?』
ラグナ「あぁ、どうした?」
ネクロ『アサシンはどうやら嵌められた。奴が壊して回ってたクロスパージの装置の中身は、市販の着色砂糖水だったそうだ。』
ラグナ「っくったっはっはっは!w
そいつぁ随分お安い罠だったな、笑っちまうぜw」
そう言いつつ、ラグナはビルの向こうに見える赫い蛇の群れへ視線を戻す。
ラグナ「で?その苦し紛れに出てきたのが
あのデカブツだってのか?」
ネクロ『そうみたいだ。
…世界を滅ぼす破壊神を陽動に使う等、話の規模がデカ過ぎて正直ついていけん。』
ラグナ「っは!時空を跨いで神を呼ぶ大魔女のクローンだ。
ガキみたいな成りして生い立ちのスケールがまるで違うからな。」
ネクロ『しかしどうする?
あんなカイジュウじみたものが出て来ても、グリーンゴブリンの計画はまだ順調だと思うか?
スパイダーマンが言っていた「何かが起きたら」というのは、アレの事だとは考えられないか?』
ラグナ「だがもしアレが葉月の計画外なら、さっきみたいに飛んで来て奴自身がシメてる筈だ。親代わりともなれば尚更そうするだろ?
それが来ないって事は、まだプランBの範疇だと考える事もできる。
ドクターから預かった"これ"を使うにはまだ早い。」
ネクロ『…だといいがな。』
そう言うラグナのポーチの中には、
[Ragna]と銘が貼られた青いスティムパックが一つ収まっている…。
ラグナ「だが素直にこの状況を見るなら、お前の意見も正しい。
俺は予定通りこのまま葉月の所へ向かうが、間違っていたら解った時点ですぐに引き返す。
お前はそのまま、ヒーロー連中の動向と合わせて奴を見張れ。
そしてヤバいと" 感 じ た ら "即連絡しろ。」
ネクロ『…了解。偵察を続行する。』
通信を終えて走り出すラグナ。
ラグナ(ハイブリッドスパイダーマン…
いや、"青崎 春彦"。
ホントに正体を明かすとはな…。
お前はバカだ。
………だが確かにヒーローってのは、お前みたいな根性座ってるバカこそふさわしい…。
そのバカさに免じて、今回だけは取引に応えてやるぜ。)
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ラグナはハイブリッドスパイダーマンとグリーンゴブリンが対決する(リーリィもいる)場所へ一人向かっています。
理由は、青崎君の言っていた"何かが起きる"
=葉月の周りで白粛清教団が次の行動を起こす事と予想している為。
その為コインヘルについては今のところは葉月の計画の範疇だと判断し、ネクロが監視。
予想が間違っていたらすぐに行動を切り換えます。
そしてこの後の教団の動きに対して、もしくはコインヘルが万一止まらなかった場合の切り札として、[ラグナ専用強化ポーション]をポーチに忍ばせています。(→2枚目参照)
また、ここまでのラグナやデスペラントの動きについて空白が出来てしまいましたが、後日その穴埋めになる小説も投稿する予定でいます。(後付けなのでパラレルになる部分も多々あるかもしれません;)
問題不都合等あればパラレルorスルーでOKです。
描写の拾い違い等あればコメントで一言よろしくお願いします。