原作では娼婦であるりんにすずが最後まで嫉妬する様が
描かれてました
気になって漫画を全部読みました
色んな考察があるとは思うけど
私は、すずがお門違いな嫉妬をしているなと思いました
すずは始終
リンには敵わないと自信のない様子だったけど
それはリンの方だったと思うからです
好いた男性とも添い遂げられない自由のない人生
遊女はただただ借金を返すだけの人生
(周作が嫁にと言っても、身請けには多額のお金が必要であり、工面できたとしても娼婦上がの教養もないりんは、煙たがられ幸せにはなれないだろうと推測される。周作自信もりんが初めての相手であり、舞い上がり現実を見れていなかった事などから、りんはどう転んでも自分の人生が激変することはない事実)
なので
娼婦である以上、りんはすずには絶対に敵わない
なのに嫉妬の炎が止まない理由
①周作を本気で愛してしまったから
②優しくおっとりした夫に色恋の過去があったから
③自分がりんの代用品だという事が拭えなかったから
③が一番の理由だと同姓として強く感じる
それはめちゃくちゃ分かります!
分かるからこそ周作が嫌な男に映った
し、
最後まで愛してるとも好きとも一番だとも言わない
だけど、代用品とも思ってはいない
どうすずが自分の心に折り合いをつけたのか
それはきっと
リンが「秘密はなくなる」と言ったことから
亡くなって完全に秘密が消し去って何もなかったことになったこと
だと思う
秘密とは二人が床の中で
甘い言葉を言い合ったと思われます
でもりんからすればそれはお仕事の戯れ事
童貞の周作からすれば本気と捉えて奔走したんだろうな、と
その滑稽な姿が安易に想像できます
(家族にりんを嫁にしたいと打ち明けているから)
りんがどこまで本気だったのかは分からないけど
現実を受け入れてるりんからすれば、そう言われて嬉しい反面
現実にはならないと冷めた目で捉えていたのでは無いかと思われます
結局周作はすずと世帯を持ち
いつの間にかすずを受け入れ愛していました
すずのいる家に帰る度ほっとしていた周作も所々垣間見れます
ですので
周作にとってりんはもう過去の人であり
すずと世帯を持った事で責任が芽生え
男として成長していったのだと思います
なので
もしあの時りんを紹介していても
周作は男らしく過去のものとし
すずと世帯を持ち一生添い遂げる事を
誇らしくリンに見せつけたのではないかと思われます
周作もすずも互いに成長しあっているのですよね
それはりんができない事
りんは教養もなく貧乏出で世間知らずだったかもしれないけど
きっとこの二人の事を俯瞰で達観視していたのではないかと思います
そしてこの二人の淡く危うい関係に可愛くも意地らしく、羨ましいとも感じていたのではないかともとれるのです
りんの人生はずっと敵わぬ願いで支配されている人生だから
「普通」であり続けられる二人を微笑ましく見ていたのでは無いかとも
思っています
りんはカゴの中に閉じ込められた狭い人生の中でも
御三方の中で一番大人でした
自分の人生を受け入れドロドロ展開にはならなかった
女は嫉妬すると意地悪をするから
りんもすずもそれがなかった
(ただ、茶碗を届けに行くのは嫉妬心からだけれども
あんなのは可愛いもんです。女は基本ドロドロ)
なので
映画では端折られたりんとの馴れ初めに
感化されたので
皆の考察はそれぞれだと思うけど
私はこう感じたよという感想でした!
*(さらにいくつもの)ではりんが登場するよ
私は見ていない