池袋アニメフィル第2回公演のポスターイラスト
2025年4/5に開催された池袋アニメフィル様の第2回公演<Cosmic harmony>にて、ポスターイラストの製作を担当しました!
音楽をモチーフとするオリジナルロボットのメカデザインと、宇宙服を着た少女のキャラデザインをやらせてもらった次第です。
大きなお仕事だったので気合いを入れて臨みました~!
■以下、メカデザインについての解説
この機体は実は異星文明が建造した機体であり、その役割は"音楽的な遺産を他文明に伝えること"。いわば文化的な方舟としての役割を担う存在でした。
人類文明で言うところの、ボイジャー1/2号に搭載されたゴールデンレコードみたいな存在です。
つまり、この黄金の機体色は楽器の色であると同時に、この金のレコードの色がモチーフでもありました。誰かに拾われることを願って宇宙に放たれたがゆえに、色が奇しくも同じ金色となったという背景です。
そしてこの機体は、遙かな距離、時間を超えて音楽遺産を伝えるために、それ自体が音楽の具現化であることが求められた訳です。機体各部に音楽を象徴するパーツが組み込まれているのはその影響です。記号はいわば収斂進化的に人類文明のそれと似通っています。
腕部は複数のディスクが弦で繋がっており、脚部は音楽記号を模している奇怪な構造の機体です。全身にわたって管楽器・弦楽器・打楽器・etcと似た要素が組み込まれていますね。そして光の翼は音波を表現するもので、この機体が秘めた音楽のエネルギーを表現しています。
音楽がもたらしてくれる出会いと希望を表現したいなーという想いで起こしたメカデザインでした。
■キャラクターデザインについての解説
この子のコンセプトは「どこにでも居そうな普通の女の子」というものでした。宇宙に憧れるただの女の子が、奇しくも宇宙の果てからやって来た異星文明の産物と偶然にも出会ってしまう…というストーリーが欲しかったので、主人公たる彼女はあくまで普通でなければいけなかった訳です。
キャラクターとしてのビジュアル的には、元気でちょっと幼い雰囲気を出したかったのでツーサイドアップとしてみたのですが、ヘルメットを被るとほとんど見えない!笑 ということで、ヘルメットから見える範囲で何らかの特徴が欲しかったので、惑星と音符が合体したようなアクセサリーをつけてもらっています。恐らくこの世界にはそういうブランドがあるのかな~という想定です。
宇宙服のガジェットデザイン的には、超越的な存在であるロボットと対比する意味合いで、あくまで現実にありそうな雰囲気のデザインを目指してみました。ちょっと未来のNASAとかが作っていそうな雰囲気のやつです。
宇宙遊泳を目的とした装備なので巨大な空間機動用バックパックを背負い、重心点に近い腰の辺りからは5方向スラスターユニットが伸びています。恐らくオートで姿勢制御するタイプの初心者用かなと思っています。手がミトン型になっているのも、別に精密作業を行わないレジャー用の宇宙服だからですね。
チャームポイントはスカート状のパーツになります。
これは腰回りにつけたプロペラント用ガスタンクを保護するためのカバー布なんですが、それがたまたまミニスカートにも見える… などという言い訳をしながらデザインした代物です笑。つまるところ、これは無骨な雰囲気の中にも女の子っぽい可愛さを出したかったがために思いついたアイディア…!
結果的に今回のデザインでも結構目立つ部分となってくれたので、割と成功したのではないかなと思っています。