【事件概要】
通称:敬礼静止11時間半事件
実施日:×年×月、土曜日
対象生徒:3年梅組(30名)
指導側:5年教導生(+4年教導生2〜3名)
実施時間:午前8時00分〜午後7時15分過ぎ(11時間15分以上)
場所:運動場
【経緯詳細】
3年梅組は校門での挙手敬礼作法の不備が連続して指摘されたため、教導生判断により
「土曜登校の上、クラス連帯責任での敬礼静止反省」を指示。
当日、校内は土曜のため教員・生徒の出入りが少なかった。
開始当初は1時間程度の予定だったが、途中姿勢のふらつきによりやり直しを指示。
このとき教導生側は具体的な終了時間を指定せず。
結果、3年生徒側が「ここで耐えてこそ真の反省」、教導生側も「半端に中断すれば教育効果が損なわれる」と考え、誰も止めるタイミングを失った。
生徒たちは3年生であり、すでに「教導生の反省指示は絶対」という空気に深く染まっていたため、
自発的に耐え続けるという集団心理が発生。
午後7時15分過ぎ、失神者が出たこと、
さらに通学生の保護者から「娘が帰宅しない」との連絡があり、
当直の用務員を通じて事態が発覚、急遽中止された。
*『ベレー帽で敬礼する女子校の話』シリーズ (
novel/series/13929869)。