東反省室では基本的にずっと正座で過ごすことになりますが、最初の30分だけ使われる「整え輪」という反省方法があります。革の輪っかで反省者の両手を一時的に身体の後ろで固定し、背筋を伸ばして正座を求めます。
1. 視界に入らない=精神負荷の軽減
整え輪は腰の後ろのベルトに一体固定される構造で、装着中は手首が自分の視界に入らない
これは、手の拘束を“見せつけない”設計であり、心理的ショックを軽減する配慮でもある
特に初回の反省者に対しては、「羞恥や恐怖を過剰に感じないように」するための精神衛生的な仕組みとされている
2. 猫背防止・姿勢保持としての構造効果
手が背後にあることで、自然に肩甲骨が寄せられ、胸が開く。
その結果、正座姿勢における「背筋の垂直性」「首筋の緊張」「膝の集中感」が強調され、反省の姿として美しい
→白廉女子学院の理念である「姿を整え、今日を正しく生きようとする」の体現として重要とされる
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『ベレー帽で敬礼する女子校の話』シリーズ 4話 (
novel/25016310)。